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zoom RSS 日本の車窓(肥薩線 その2)

<<   作成日時 : 2008/10/05 16:57   >>

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 肥薩線はいよいよ矢岳越えに挑みます

 吉松を出た列車は徐々に高度を上げていきます。

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                こんな塗装の時代もありました
                関水金属(KATO) キハ58+65

 最初のスイッチバック駅である「真幸」は宮崎県側最後の駅ですが、「真の幸せに入る」に通じるとして、入場券などで人気があります。
 駅のホームには「幸せの鐘」や地元の特産品売店があり、停車時間にゆっくりと見て回ることもできますが、駅の廻りには人家もなく、列車のいないときは人気のないまったくの秘境駅です。


 肥薩線の吉松〜人吉線は通称山線と呼ばれ、篠ノ井線姨捨、根室本線旧狩勝峠と共に日本三大車窓に数えられた絶景を眺めることができますが、この区間の現在のフラッグシップがキハ140型による観光列車「いさぶろう」と「しんぺい」です。

 車内はJR九州お得意の徹底的なリフォームが行われ、木材を生かしたレトロな雰囲気にまとめ上げられています。
 車両の中央にはカウンター席風の展望席も設けられ、ぼんやりと車窓を眺めるにはもっていこいです。
 運行こそワンマン運転ですが、車内ではサービスアテンダントによる観光案内と車内販売が行われ、また途中駅ではゆっくりと周辺の散策も楽しめるダイヤとなっています。

 ところで、この列車名ちょっと気になりませんか。

 我が国においては列車や艦船の名前に人名が用いられることはきわめて珍しいのですが、この人吉と吉松を結ぶ観光列車には、明治42年の開通当時官設鉄道を所管していた逓信大臣山県伊三郎と鉄道院総裁男爵後藤新平の名前から名付けられました。
 これは全長2.1km余の矢岳第一トンネルの工事が、当時の土木技術のレベルではとんでもない難工事だったことから、工事に関わったすべての人々を労うために、人吉側に山県の「天険若夷」を、吉松側に後藤の「引重致遠」の石額が掲げられたことに因んだもので、開業から百年を迎える現在でもすべての関係者の業績を顕彰しています。

 「いさぶろう」「しんぺい」号の車内でも、トンネル通過に合わせて、これらの石額の映像を車内のモニターで眺めることができます。

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 熊本県側に入った肥薩線は、D51 170号機の保存された最高峰の矢岳駅を過ぎ、我が国唯一ループ線とスイッチバックの複合した大畑ループを下っていきます。
 九州道がこのすぐ脇を通過しており、車で走っていると車内のナビでループ線が確認できます。

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 難読駅としても知られる大畑(おこば)駅は、スイッチバックの途中に設けられた運転駅で、真幸駅同様に周辺に人家すらない秘境駅です。
 開通当初の鉄道施設がよく遺されており、石造りの給水塔や朝顔型噴水などに古き良き鉄道風景を見ることができます。

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 大畑を出た列車はあとは人吉盆地までゆっくりと下り、球磨川を渡り、くま川鉄道(旧湯前線)と合流すれば人吉に到着です。

 肥後人吉二万二千石の中心地であった人吉は、古くからの城下町で、市内には青井阿蘇神社や人吉城址など多くの名所旧跡がありますが、温泉と全国的に知られた球磨焼酎の蔵本巡りも忘れることはできません。
 個人的には人吉の鮎、特に貴重な子うるかがおすすめです。

 さて、人吉を境に肥薩線の表情はがらっと変わり、球磨川に沿って下っていきますが、それは次回に。
 

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